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人間の檻 獄医立花登手控え(四)
評価:
藤沢 周平
講談社
¥ 620
(2002-12)
コメント:シリーズ最終巻

『人間の檻 獄医立花登手控え(四)』 藤沢周平・著 講談社

とうとう、シリーズ最終巻。

・戻ってきた罪
・見張り
・待ち伏せ
・影の男
・女の部屋
・別れゆく季節

今さらですが、背景、情景描写が瑞々しくて、美しいなあと。
いやらしさがない、色気。

このまま続くと思っていた登の牢屋勤めも、終わりを告げる。
おちえも変った。おあきも変った。
囚人が入牢して、刑期を終えて出牢していくように、
人の人生で何一つ留まるものは無く、常に流動している、
月並みですがーそんなことを感じました。

各短編のタイトルで、「別れゆく季節」だけ妙に素直な感じがした。
★★★★★
| ブロッコリ | 21:49 | - | - |
夏恋 Sweet編
『夏恋 Sweet編』 アンソロジー小説 メディアワークス

ケータイ小説おかわりです。
今度は5名の作家さんによる、夏をテーマにしたアンソロジー。

・Summertime Lesson
・幸せの時間
・夏色。
・Sweet♥Seventeen
・ふぁーすと・らぶ☆

登場人物、特に主人公が話の都合によって
性格が変わっている気がした。
他はもう一冊のケータイ小説と、ほとんど変わらないので。

あと、夜11時ごろ新幹線が停車する駅を降りたら、
人が一人もいないって、あり得ないと思うのだが…。あ ん の か ?!

漫画は読まなくても描けるが、小説は読まないと書けないって
どっかで見た気がするのだが、いろんな意味で本当かもなー。
いつか、ケータイ小説が芥川賞とったりして!
★☆☆☆☆
| ブロッコリ | 21:38 | - | - |
愛憎の檻 獄医立花登手控え(三)
『愛憎の檻 獄医立花登手控え(三)』 藤沢周平・著 講談社

獄医立花登シリーズ第3弾。

・秋風の女
・白い骨
・みな殺し
・奈落のおあき
・影法師

生きて幸せになってほしいなぁと思う囚人が、
あっけなく命を奪われてしまう話が目立った。(白い骨なんか特に)
医者として囚人と接して、その命を永らえようと一時の努力が報われても、
自分ではどうにもしようが無い、手の届かないところで
あっさりと死亡し、それを聞かされる登の心中とは。
運命とは残酷なものだ、とは言ったもんだ。
まぁ、登自身は意外と淡白だったりするようですが。表に出さないだけか?

悪行を償う意味で牢屋に入るのに、人を殺めるために
入牢してくるとは…何とも薄ら寒いこってす。
あと、女牢名主のおたつが引退したようです。おたつ結構好きだった。

ずっと昔にNHK様がドラマ化してたようですね!リメイク希望!
★★★★★
| ブロッコリ | 21:24 | - | - |
20世紀少年
『20世紀少年』

第一章です、レンタルDVDにて観さして頂きました。
漫画は、1巻を10ページ位読んだ程度。

原作漫画知らなくても、楽しめました。
ひとつの映画として成り立っていると思うので。

しかし、3部作って…なげぇ〜。
指輪物語と同じ長さか。
最近、多い気がするのだが。一本で完結しない映画。
(そのはしりが『キルビル』のような気がするのは私だけ…?)
集中して2〜3時間でガツっと最後まで観切れる表現として、
映画が好きな部分もあったのだが…。
そのうち、5部作とか出てきたりして。

あと、原作ありきの映画とかドラマが増えたよね〜
★★★☆☆
| ブロッコリ | 21:10 | - | - |
ドラゴンボール エボリューション
『ドラゴンボール エボリューション』

いやぁ、つまんなかった!
CMの予告通り、ドラゴンボールの名を借りた
全くの別物。
ドラゴンボール大ファンの外国人が、勢いで映画つくっちゃいました!
みたいな〜。

乳の強調はまさにハリウッド仕様。

話も展開早え〜し、支流がいきなり本流に入ってくるしで、脚本もな…。
ドラゴンボールはアニメを少々、なので原作の設定云々は詳しく知らないから、その辺どうだか分かりませんが、普通に映画としてマズーな気が。

ドラゴンボール好きな人は見ない方が、愛していて何でも受け入れる人は見たら良いかと。
でも、自分の周りで見に行こうとしてる人がいたら、全力で止めます。
日曜洋楽劇場で十分だと。

ラスト3分、衝撃の結末を見逃すな!

ピッコロ様が布団に寝とるよ!

ドラゴンボールレボリューションは再来年夏、全世界同時公開!(嘘)
★☆☆☆☆
| ブロッコリ | 00:06 | - | - |
Seven Love
『Seven Love』 Maya/著 メディアワークス

初めて読んだ、THEケータイ小説。
文章が横書きの時点で、ナシだろ!と思っていたのだが
読まずに決めるのはいかがなものか…と、読んでみました。

アリ、ナシで言ったら、アリなんじゃないかと。
本屋さんでも、コーナーがあるくらいですからな!
ない、と思ってる人も一冊くらい読んでみるといいよ。

凄く、笑えるから。

とにかく、三点リーダーとダッシュが多い。
もうね、三点リーダーは句点だね。
状況の説明は、擬音でおk。
ピッ、ガコン――
といえば、自販機でジュースを買ったことを説明完了。

モノローグのオンパレードで、少女漫画を文字に起こしただけという感じ。
漫画は絵で説明できるけど、字だけじゃあなぁ…。

でも、装丁がすこぶるかわいい。ヵヮ。゚+.(・∀・)゚+.゚ィィ!!
シェルリン系の光沢紙カバーなんて!
まぁ、ターゲット読者層にガッチリ合っているんだろうな。

あと一冊買ってしまったんだが…お腹いっぱいよ
★★☆☆☆ 
| ブロッコリ | 17:33 | - | - |
黒鷺死体宅配便 11巻
『黒鷺死体宅配便』11巻 山崎峰水・画/大塚英二・作 角川エースコミックス

11巻ということで、お馴染みの装丁が少し変わりました。
帯がクラフト紙になってます。
ま、カバーもクラフト紙なんだけど、
全面に印刷が施されております、はい。
わざわざクラフト紙って、贅沢だなぁ。商業誌は。

11巻は短編と長編があり、
長編では、新宿区生活安全課?の笹山の素性が
ちょっとだけ明らかになったり。
が、伏線モリモリで結局、まて次号!みたいな〜。
待つのは次号じゃ済まない、これ黒鷺の常識。

初めて黒鷺読んだのが、『サイコ』の総集編として出された雑誌で、
今からウン年前か…。チャージに移行して、発刊回数が増えたけど、
最終回を見届けられるかしら…。

怖いけど、面白いのは健在か
★★★★☆

| ブロッコリ | 17:07 | - | - |
爆笑問題が読む 龍馬からの手紙
『爆笑問題が読む 龍馬からの手紙』 爆笑問題・著 情報センター出版局

坂本龍馬が書いた、現存する手紙を紹介しつつ、
爆笑問題の二人が龍馬について語る、という内容。
書体も太田と田中の対談形式。

ハードカバーでページ数もそこそこあるけど、
"手紙"自体の紹介が少ない。(九章あって一章につき一通)
また、章で登場した手紙について、語る訳ではなく、
ほとんど触れない場合も多い。
対談形式なので、話が脱線しがち。
爆笑問題、特に太田の自分語りが多い。半分かそれ以上。

別に、爆笑問題が坂本龍馬の手紙を説明してくれている訳でもありません。
龍馬の手紙目的で読むと、とんだ見当違いになります。
坂本龍馬好きと言うよりは、爆笑問題が好きな人向けの本、といった印象。
トーク自体は、面白といえば、面白い。でもそれ目的ではないのでなー。

幕末用誤辞典は面白い!
★★☆☆☆
| ブロッコリ | 21:55 | - | - |
風雪の檻 立花登手控え(二)
『風雪の檻 立花登手控え(二)』 藤沢周平・著 講談社

立花事件帖、第二弾です。
収録話数、5編。

・老賊
・幻の女
・押し込み
・化粧する女
・処刑の日

特に「押し込み」が面白かった。
とある三人組が商家に復讐を兼ねた押し込みを計画する話なのだが、
なんともうだつの上がらない三人が滑稽で、コミカルな感じの話だった。

相変わらず、大どんでん返しはないものの、先が気になる展開になる。
ドロドロしたものを感じさせない、爽やかさ。
牢名主が、かっこいい。

あ〜NHKさんが連続ドラマ化してくんねぇかな。
(鞍馬天狗が良かったから、NHKご指名)
★★★★☆
| ブロッコリ | 21:45 | - | - |
私の血はインクでできているのよ
『私の血はインクでできているのよ』 久世番子・著 講談社

ご存知、番子さんの実録?エッセイ?漫画、最新作。

これまで本屋と本にスポットを当てて、
実体験を語ってきた番子さんですが…
ついに!とうとう!自身が漫画家になるまでを
赤裸々に語りつくしたシンデレラ?!ストーリー。

本気で面白いです。
女の子であれば、”おえかき”は誰もが通る茨の道…(たぶん)
今は、”おえかき”なんてしないよ!って方も、
現役バリバリ日曜日は別の意味でお台場へ繰り出す方も、
あるある!(あった)と共感できるはず。

二次元の洗礼を受けた人なら、なお更な…
★★★★★
| ブロッコリ | 21:32 | - | - |

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